
投資は為替だけではありません。
最も一般的な投資といえば、やはり「株式市場」ですね。
とくに、日経225やダウ平均は、その国や地域の経済動向を占う上で大切な指数なのです。
リーマンショックの円高はご存知ですか?

2011年では82円前後にまで円高になるなど、輸出産業にも大きなダメージが現われていました。
さて、この円高の原因は色々とあるのですが、最も大きな原因といえば、「アメリカ経済の回復の遅れ」ということになりますね。
つまり、アメリカ経済に不安を感じた投資家たちが、比較的安全な資産と言われる日本円を買っているんです。
前日のダウ平均の動向に注目
そこで皆さんに注目していただきたいのが、「前日のダウ平均の動向」です。
ダウ平均は、アメリカで最もポピュラーな指数であり、これが前日に下落すると、翌日に円が買われる傾向にあるのです。
一方、ダウ平均が持ち直せば、その翌日に円が売られる傾向にあります。
「確実にそうなります!」とまでは言えませんが、比較的信頼できる判断材料にはなると思います。
外貨が冷え込んだら「金」を買おう

FXは、言わずと知れた「外貨の取引」です。
しかし、他にも投資はたくさんありますよね。
株もそうですし、原油だってそうです。
もちろん、「金」も投資の対象として人気のある商品です。
金と外貨の相関性
じつは「外貨」と「金」は、非常に密接な関係にあるんです。
金は、その価値がゼロになることはありません。
したがって、安全な「投資商品」として金(GOLD)は人気なのです。
そのため、外貨市場が冷え込むと、危険を感じた投資家たちが金を買う傾向にあるんですね。
ためしに、リーマンショック直後からの、金の価格をチェックしてみてください。
2008年11月以降の金価格です。
外貨市場が一気に冷え込んだことから、それに比例するように金の価格が急上昇しています。
このように、外貨が冷え込めば金の市場が熱くなり、金の市場が一段落すれば、外貨市場に賑わいが戻ってくるのです。
金はポンドよりボラが高いので損切りはしっかり
金と外貨、一見すると関係なさそうな2つですが、じつは非常に密接な関係を持っており、為替トレーダーの中には、金と外貨の2つで投資をする人も多いのです。
最初の頃はこの2つを行き来するのは難しいでしょう。
しかしある程度、FXに慣れてきたなら、ぜひ金の市場にも目を向けられるようになってください!
中央銀行総裁の発言は要注意

中央銀行と言えば、その国や地域の「銀行のボス」になります。
経済対策の大きな柱を打ち出したり、金利の水準を決めるなどが大きな仕事ですね。
もちろん、それらの仕事は国全体の経済を左右しますので、「非常に重要な仕事」になります。
世界中のトレーダーが注目する
だからこそ、中央銀行の総裁の発言は、世界中の投資家が注目することになるのです。
とくに、アメリカや日本、EUの中央銀行総裁の発言は、重要指標よりも大きな変動要因になるケースが多いですね。
また、公式発表だけでなく、公演での発言ですら、注目を集めることになります。
リーマンショック以降、アメリカ経済の回復の遅れが心配されていますが、大きな原因の1つは「指標が良くない」ということです。
しかし、「中央銀行が積極的に動いていない」というのも、投資家の不安を高めているんです。
刺激しない発言だから次回に注目が集まる
アメリカ経済の回復は、世界経済の回復に欠かせないものです。
ですので、アメリカの中央銀行である「FRB」は、積極的に行動や発言をするべきなのですが、なぜか「静かにしている・・・」という印象しかありません。
ところが、裏を返せば・・・「黙っているからこそ、次の発言に注目が集まる」ということなのです。
ぜひとも見逃さないようにしておきたいですね。