
FX用語【あ】

相対取引(あいたいとりひき)
取引所を介さずに両者の合意を得て成立する外国為替市場で行われる取引のこと。
売り手と買い手が1対1(相対)で交渉し、売値や買値、決済方法などを取引方法を決定する。
アウトライト(Outright)
直物為替や先物為替の売買を単体で行うこと。
つまりは、買戻しや売戻などの条件をつけずに、買いなら買い、売りなら売りというように片方だけを行う取引することを言う。
アウトライト取引なんぞははあまり行われていないのが現状じゃ。
アゲインスト(Against)
持っているポジションに損失が出ている状態のこと。
利益が出ている状態は「フェイバー」という。
ゴルフなどでも向かい風のことをアゲインストというのじゃが、つまりは、あまり良くない状況ということじゃの。
アスク(Ask)
売り手の希望価格のことで、FX業者が提示した売値。
つまり、こちら側から見るとアスク(Ask)が買値となる。
買い手の希望価格のことを「ビッド(Bid)」という。
オファー(Offer)ともいうぞぃ。
アセット(Asset)
資産のこと。
とくに、利益を追求するために保有している金銭的価値があるものをいうぞい。
アップトレンド(上昇トレンド)
価格の流れが上昇傾向にある相場のこと。
下落傾向にある場合は「ダウントレンド」という。
短期的には価格が下がったり上がったりしながら、少しずつ上昇しているんじゃ。
じゃから、上手くその流れが掴めれば、アップトレンドにも関わらず、「売り」でも利益を出すことが出来るぞい。
アナリスト(Analyst)
相場の動きを分析し、その情報を運用者に提供する人のこと。
FX(外国為替保証金取引)の場合は大きく、テクニカルアナリストとファンダメンタルアナリストがおるのじゃ。
FX用語【い】

委託介入
自国の中央銀行が他国の中央銀行に依頼し、市場介入を代行して行ってもらうこと。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
チャート分析法のひとつ。
基準線、転換線、遅行スパン、先行スパンa、先行スパンbをつないだ線で構成される。
先行スパンa、先行スパンbで囲まれた部分を「雲」という。
世界でも広く利用されておる。一目均衡表という名称は細田氏のペンネームである一目山人(いちもくさんじん)から由来しておるのじゃ。
行って来い
相場が大きく変動したが、短時間ですぐに元に戻ること。このとき反対にポジションを持っており、上下でそれぞれ損切りしてしまう場合もある。
これを「往復ビンタ」という。
流れをじっくり見極めなければ、高値で買ったり、底値で売ったりしてしまうこともよくあるぞい。
移動平均線
過去のある一定期間の取引価格の平均値をつないだ線のこと。
ゴールデンクロスやデッドクロスなどがそうじゃ。
イフ・ダン注文(If done、IFD)
新規注文を出すときに、あらかじめ決済するレートを設定して注文を出す方法。
ひとつめの注文が約定した場合に決済注文が有効になる。
AとBという注文があって注文Aが「もし約定したら」注文Aが有効になり、Bが取り消されるというわけじゃ。
インカムゲイン(Income gain)
利子や配当金等、保有している場合に出る利益のこと。
FXでは低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことでスワップ金利で収入を得ることなどをいう。
また、売買によって得た利益のことを「キャピタルゲイン(Capital gain)」という。
つまりは「利益(利子)による収入」ということじゃな。
陰線(いんせん)
ローソク足での値動きで、終値が始値よりも下がった状態のこと。
上がった状態のことを「陽線」という。
「上影陰線」は上に長いヒゲができた陰線のことで、「下影陰線」は下に長いヒゲができた陰線のことじゃ。
どちらもトレンドが転換する可能性を示唆しているぞい。
インターバンク市場
銀行など金融機関間の外国為替市場のこと。
インターバンク市場で行われている為替取引のレートを「インターバンクレート」という。
金融機関と企業や個人が取引する市場を対顧客市場というぞい。
1枚【1本】【1ロール】
取引する場合の最小単位のこと。
10000通貨単位を指すことが多い。
初心者は1000通貨単位から取引を始めてみるのも良いかもしれんの。
FX用語【う】

上放れ(うわっぱなれ)
レンジ相場から大きく価格が上昇すること。
また、直前の価格から大きく価格が上昇すること。
大きく価格が下落することを「下放れ(したっぱなれ)」という。
じゃから、上放れ(うわっぱなれ)は利益を生み出すチャンスでもあるんじゃ。
FX用語【え】

円高
他国通貨に対して円の価値が上がること。
例えばドルが大きく売られれば【ドル/円】相場は円高、チャートでは下方向に動きます。
円の価値が下がることを「円安」という。
昨今の円高は輸出企業が大きな痛手を負っておる。
逆に輸入企業は低価格で物資を輸入できるぞい。
円建て(えんだて)
輸出する際に、円をもって売値が表示されること。
米ドルの場合は「ドル建て」。
じゃから、有事の際にはリスク回避でドルが買われる動きにもなるのじゃ。
円安
他国通貨に対して円の価値が下がること。
例えばドルが大きく買われれば【ドル/円】相場は円安、チャートでは上方向に動きます。
円の価値が上がることを「円高」という。
じゃから、しばらくは円安にはなりにくい状況じゃ。
FX用語【お】

追証(おいしょう)
追加証拠金。証拠金維持率がマイナスになった場合に追加で請求される証拠金のこと。
証券会社によって維持率は異なる。
証拠金維持率がマイナスになるのではなく、0になった時点でロスカットされるんじゃ。
それ以上損はせんから、追証がないというのもリスクヘッジのひとつ、と考えることもできるぞい。
いつも追証(おいしょう)が発生する人は、そういったFX会社で取引するのもひとつの手じゃな。
往復ビンタ
相場が大きく動き、持っているポジションを損切りし逆のポジションを持つも、さらに逆に相場が大きく動き2重に損をすること。
一度損切りしたら、すぐにポジションを取らずに、何がダメだったのかじっくり考えることが大事じゃ。
欲張ってポジションを取ると往復ビンタをくらうぞい。
オー・シー・オー(OCO)注文
一度に指値と逆指値を同時に指定する注文方法。
二つの注文のうち一方が成立した場合、もう一方の注文は自動的に取り消される。
FX取引をやる上でもっとも重要な注文方法と言ってもよいくらいじゃな。
損切りを先に決めておけるので、あらかじめどのくらいのリスクか計算できるのが良いところじゃ。
FX取引で重要なのは儲けることではなく、いかに損を減らせるかが重要なんじゃ。
押し目(おしめ)
アップトレンドの際に、一時的に価格下がること。
また、このときに買い注文をすることを「押し目買い」という。
ダウントレンドの際に、一時的に価格が上がることを「戻り」という。
それくらいとても重要な相場の動きと言えるじゃろう。
しかし、あまりにも動きが強いときは、押し目になることがないんじゃ。
じゃから、押し目があるかないかの見極めもかなり重要になってくるんじゃ。
オシレーター(オシレーター系テクニカル分析指標)
相場の売られすぎ、買われすぎを表すテクニカル分析指標。
ストキャスティクス・MACD・RSIなどがある。
オー・ティー・シー(OTC)取引
相対取引のこと。
この頭文字をとって「OTC」と呼んでおるんじゃよ。
以前はカウンター越しに相手と取引をしていたのじゃが、その様子からこの名が使われておるんじゃ。
終値(おわりね)
特定の期間の中での最後の価格のこと。
また、取引が終了する際の価格のこと。FX(外国為替保証金取引)の場合は平日24時間取引ができるため、各市場で統一されていない。
一般的には各市場の午後5時が多い。
最初の価格のことを「始値」という。
オーバー・ナイト・ポジション(Overnight position)
その日のうちに決済せず、翌日に持ち越すポジションのこと。
その日のうちに決済するポジションを「デイライト・ポジション」という。